秘密のフィアンセ☆
朝から、佑斗はピリピリしていた。


だけど、それは佑斗だけではなく、晴彦たちも同じだ。


「由奈、晴彦から聞いたけど、昨日会った男、絶対に近付くなよ」


家を出る時、私たちを呼び止めると、佑斗はそう言った。


「うん。分かった」


本当は、その意味を知りたかったけど、きっと教えてくれないよね。


私は何も聞かず、晴彦と一緒にいつも通り、学校へと向かった。


でも、何だろう。


この嫌な予感は…。


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