秘密のフィアンセ☆
「こ、これは一体何?」

佑斗の家は高台にあり、ひときわ目立っていた。

私の実家よりも、1.5倍は大きく、平屋の和風邸宅。


大きな松の木に、桜の木まであり、満開だ。


まるで、老舗旅館の様だった。


「さあ、行こう」


父に促され、後をついて行き、更に驚いた。


「いらっしゃいませ!若宮様」


そこには、黒スーツを着た、ざっと見て30人くらいの男の人がいた。


玄関まで両サイドに立ち、頭を下げていたのだ。


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