秘密のフィアンセ☆
智久の合図で、全員が外へ出た。


私も、一人の男に連れられ、外に出る。


ただ、後ろ手に腕を掴まれているから、自由には動けない。


「由奈!」


佑斗を先頭に、30人くらいの集団が歩いて向かって来る。


「佑斗!!」


晴彦も、心配そうな顔で、私を見ていた。


ごめんね。晴彦。


ごめんね。みんな…。


「よく分かったね~。さすが佑斗」


ケラケラ笑う智久に、佑斗は低く、太い声で言った。


「由奈を離せ」


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