子うさぎのお世話
3・きんもくせいの章




楽しい夏休みは終わりを告げて…



あっという間に新学期が始まり…。



紅葉が艶やかに色づきはじめ、母の好きな金木犀が小さな可愛らしい花をつけ風にふわりと芳しい香りをのせる………。



雪兎と時春は相変わらずいつも一緒に毎日を過ごす。



初めて体を重ねたあの日からさらに甘く隙間なく―……



穏やかで幸せな時間が二人に流れていた。





けれど…



秋は人を物悲しい気持ちにさせる。



そんな切ない季節のはじまり――…








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