子うさぎのお世話
文化祭の始まりとメイドな子うさぎ
派手に飾り付けられた校門が次から次へと人を飲み込んでいく。
私立青蘭学院はよく晴れ渡ったこの日…開催された文化祭に大盛り上がりだ。
「次!3番テーブルにバナナマフィンとカフェオレ!」
「7番にパンケーキと紅茶~っ!」
「6番出来たよっ!早く持ってってー!」
雪兎のクラス1‐Cも大盛況で……
接客係のメイドさんや執事達は教室に出来上がった可愛らしいカフェでてんてこ舞いだ。
意外と衣装に抵抗を感じる子も多くて、接客係はかなりギリギリの人数……。
おまけにメイドの相川留実が弟がかかったおたふく風邪を移され…無念の一週間欠席……。
確実に人手が足りないのだ。
雪兎も裏方としてうず高く積み上げられた食器と泡まみれになりながら戦っていた。