子うさぎのお世話
天然子うさぎにいじわる?
雪兎という超目玉なメイドを携えた甘味屋さんは大盛況だった。
とにかくひっきりなしにお客さんがメイド雪兎を一目見ようとやって来て接客係は休憩する暇さえなかった。
「アンナもう疲れちゃった~!」
「いい加減に休憩させてよ!」
高遠アンナのグループはいい加減我慢の限界を迎えたのだろう。
わぁわぁと文句をいい始める。
「…そうだ!真白さんは途中から来てるし~、まだ大丈夫でしょ?」
「あたし達朝から立ちっぱなしでくたくたなのぉ~。」
アンナと周りの取り巻きは雪兎を取り囲んでしまった。
「……じゃあ、休憩どうぞ…」
そう言うしかない雪兎は朝からならしかたもないだろうな…と一人請け負った。
アンナ達4人は、ありがとぉ~とにんまり笑いさっさと休憩に入ってしまった。
雪兎は、はぁ…とため息をつき、忙しい甘味屋さんへと戻ろうと重い足を動かした。
「ねぇ、真白さん…」
「………?」