子うさぎのお世話
「あのね…っ!ハルはね…っ!
見た目もすっごくかっこいいんだけどね、中身もすっごく優しくってかっこいいの……っ!!」
「…………!?」
アンナはいつになく饒舌な雪兎を自分が驚愕の表情で見つめた。
全くもって通じてない……!!!
なんで大喜びで中身までいいなんて説明をしてるの…!?
因みに彼女の計画では………
雪兎を嫉妬にからせ、不安になった雪兎を更に煽って時春を責めさせて…そのギクシャクしたすきにあのイケメンもいただいちゃおう♪…なんて考えていたのに………。
鈍い……
鈍すぎる……っ!!!
「…それにハルはね……っ…」
「…………。」
高遠アンナは大きく目も口も開いた驚愕の表情のまま……
ニコニコと時春のいいところを余すことなく話し続ける雪兎を見つめ……
ど天然に関わっても…無駄な意地悪は疲れるだけだと心底思ったのであった……。