子うさぎのお世話
最終日の今日はまさにてんてこ舞いの忙しさだった。
生徒達に加えて一般の人達も入ってくるためにいつもの倍の忙しさ。
雪兎も必死に接客係を頑張っていた。
「うさちゃん!休憩行っておいで~!」
「そうよ!うさちゃんほっそいんだからっ、しっかり食べなきゃ!」
雪兎は文化祭の間にクラスの女の子達から《うさちゃん》なるあだ名をもらい
すっかり打ち解けられるようになっていた。
それというのも…
何をしても超がつくほど不器用で見ていられない雪兎を、構わずにはいられないというか…
人形のような美少女の意外すぎるずっこけっぷりにみんな親しみを覚えたらしい。
雪兎は、ありがとうとお礼を言ってくたくたな足をひきずりながら休憩室に向かった。