子うさぎのお世話
さて、何を食べようかなぁ…と、サイフを手にして立ち上がりう~ん…と考えた。
クレープも焼きそばも美味しそうだったなぁ~……。
あれこれ考えて思い浮かべているうちに、お腹は待ちきれずにぐうと鳴いた。
とりあえず出て考えよう…と、休憩室を後にした。
「わぁ!ママぁ!お人形さんが歩いてるよーー!」
「うわ…!美少女~…」
校内を歩くメイド雪兎は今日も注目の的だった。
見かけた人は大人から子供までみんな振り返って雪兎を見ている。
お腹が空いた当の本人はそんな視線に全く気付かない。
頭の中ではクレープ、たこ焼き、焼きそば、ホットドックが仲良くダンスを踊っていた。
「………!」
屋台の前を通りかかり、食欲を誘う美味しそうなソースの香りに鼻を刺激され
(よし!たこ焼きにしよう!)
そう思った時―――…
「……雪兎ちゃん?」
「………?」