子うさぎのお世話




――――美人だ。



すご~~く、美人!



長い髪をポニーテールにまとめ、すらりと背が高くて…そして出るとこ出ている。



スタイルのいい美女だ!



目鼻立ちのはっきりとした顔は何だかとっても色っぽい…。



思わずグラマー美女の胸をジ~…。



うらやましい。なんでこうも自分とは発育が違うんだろう。



相変わらず雪兎はすぐに自分の世界に入ってしまう。



「子うさぎちゃん!お名前は!?」



雪兎の(胸への)不躾な視線などものともせず、うさぎを持ったグラマー美女はきらきらと雪兎を見つめている。



「なまえ…?」



「うん、うんっ!」



つぶやく雪兎に彼女は持っているうさぎも操り大きく首を縦に振った。



「……雪兎…。」



雪兎はポツリと答えた。



雪兎はひどく人見知りだ。



普段は初めて会った人とこんなに会話することはあり得ない。



ピンクのうさぎ効果なのか、グラマー美女には少し心を開いていた。



「雪兎ちゃん!?やだ~!ほんとにうさぎちゃんなんだ~!」



雪兎のつたない返事も気にすることなく、彼女は可愛い可愛いと雪兎を眺めてにこにこしている。



そんな彼女の笑顔に雪兎の心が動き出す。



彼女は何て名前なのかな…?







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