子うさぎのお世話
蝋人形じゃなかろうか…ってくらい固まっていた時春が何かつぶやいた。
「…据え膳喰わぬは男の恥……。」
とか言ってたような…?
なんて意味だったっけ……?
なんて思っていたら
――――ギシ……
ここはハルの部屋のベッドの上で…
雪兎はそこに寝かされて
その顔の横には覆い被さるようにして自分を見下ろす時春の手。
見上げれば…、壮絶に色気垂れ流しな顔の時春………。
「………!!」
妖艶な笑みに
雪兎の背中がゾクリとあわ立った。
「……は…ハル…?」
「………。」
震えた雪兎の声にも、彼は不適に微笑んだ。