子うさぎのお世話
こいつ…まさか……。
「うさ…おまえ…」
「明日あたりおっきくなると思う…っ?」
「………っ!」
――――はい、予感的中……!!
時春は思わず目頭を押さえていた……。
きらきらと期待に輝くその顔は可愛いけれど…
どうしてそっちに思考が行く……?
あぁもう…ほんと、
――――こいつには敵わない。
思わず苦笑が漏れていた。
「……?」
急に笑い出した時春に雪兎はきょとんとして不思議そうに首をかしげている。
(大した思いしたはずなんだぞ?)
でも…このおおらかさが雪兎だなぁ…とそう思った。
時春はこの自分を振り回してくれる可愛い子うさぎを愛しくてたまらない…と改めて思ったのだった。