子うさぎのお世話
キス…した……?
ふわりとした羽でも触れたみたいな…ほんの一瞬の優しい、キス……。
目の前には優しい笑顔の時春がいて固まった雪兎を面白そうに見ている。
「…う…っ、うそ……!!夢…!?」
雪兎は真っ赤になってパニック状態だ!
もしや自分の希望が夢になっちゃったんじゃなかろうか…!?
「…キスよりスゴイコトもしただろう?」
「……えっ!?」
時春は壮絶に色っぽい顔で雪兎を見つめて…今だにニヤニヤ笑っている。
時春の言葉は雪兎を容易く現実に引き戻した。
――――思い出した瞬間
時春が綺麗な長い指や唇で触れた場所が…甘くしびれるような感覚がみるまに蘇ってくる………。
(ほんとに…すっ、スゴイコトしちゃってた…!!)
パニックに頭を抱える雪兎だったけれど、
…ふと、思い出す。
――――あれ…?
さっき……
「……好き…って…言った……?」