子うさぎのお世話
そんな脇目も振らずに思っていた時春が……
―――わたしの…カレシ…!?
ぐるぐる自分の世界に浸っていた雪兎はいつの間にか時春の部屋の前に立っていた。
朝が弱い雪兎が時春よりも先に起きるなんて、普段ならあり得ない。
でも、昨日はなんだかドキドキそわそわ中々眠れなかったせいか早朝に目覚めてしまったのだ。
「………。」
客間だったこの部屋は今は時春の部屋……。
思わずそう…っと、白いドアに手をあてる。
ここに、
ハルがいる……。