子うさぎのお世話
――――驚いた。
まさか雪兎の方から口づけられる日が来るなんて…思ってもみなかった。
触れるだけの拙い口づけは時春を煽りたてた。
見下ろすと、
時春の可愛い子うさぎがほんのりと上気した頬をして…
潤んだ瞳でなんとも言えない色香を放っていた。
雪兎の甘い香りに頭がクラクラする……。
「いいのか…?今度は…止めてやれないぞ…?」
掠れた声で聞くと
「…いいよ。…だから、ハルのぜんぶをわたしにちょうだい…?」
――――その瞬間。
雪兎のピンク色の柔らかな唇に貪りつくように口づけていた。
角度を変えて何度も口づけ…薄く開いた隙間に舌を滑りこませる。
戸惑う小さな舌を誘い出し…絡めて、ちゅ…と吸い上げた。
慣れない大人のキスに雪兎がはぁ…と息をついた。
それにすら煽られ…
口づけは更に深くなった。
「俺は生まれた時から、全部おまえのものだよ……。」