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『あ、うん、いいよ。』
「やったぁ♪家どこ?駅から何駅?時間どれくらいかかるの?一軒家?マンション?今度、ヒロも遊びに行ってもいい?」
『………笑…ヒロ、ちょっと、おちつこ?』
何気なくいった悠羅の言葉で、ヒロが苦笑いした。
「………うざいとか言わないでね?」
『なんでうざいとかなるの?』
「ヒロね、話すの好きで、ずっと話してたい子なんだけど、そのせいで小学校のとき、好きな子にも、友達皆にも嫌われちゃってね………??」
『………うん』
「嫌になったから、頑張って受験したんだけど、また嫌われたらって思うと怖くなって……今まで悠羅と同じように一人でいたら、気付いたらグループみたいなのがいっぱい出来てて…」
『…………』
それはそうだった。
もうすでに、クラスでは結構グループが出来ていた。
「友達いないとかちょっと嫌だなって思って、ずっと悠羅に話しかけようと思ってたんだけど、タイミングがイマイチ分かんなくて……」
『そっか。話しかけてくれてありがと。』
本当に嬉しかった悠羅が満面の笑みで微笑むと、ヒロも笑い返してくれた。
『ヒロかわいっ♪♪』
このときから、ヒロとは、
ずっと一緒にいた。
お互いの家に泊まりあったりもした。