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やがて、クラスに馴染むことが出来始めた二人は、お互い、違うクラブにはいった。


ヒロは吹奏楽部、悠羅はダンス部だった。


この学校は、特に強かったり凄かったりするわけじゃないけど、殆どのクラブが毎日6時30分まであった。


二人とも、クラブの終わる時間が微妙にズレているため、お互い新しく出来たクラブの友達と帰る事が殆どで。


ご丁寧に,唯一の休みである日曜日も朝9時から6時までクラブ三昧という始末。


そこらへんからすれ違い始めたんだと思う。


あの時、二人で同じクラブに入っていれば……

あの時、待ってでも、一緒に帰っていれば………

一緒にいるのは、昼食の時ぐらいしか無かったのに、これまたご丁寧に、吹奏楽部は昼練もたまにいかないといけなかったから、別々に食べる事が多くなった。


でも、昼だけ一緒にいるだけでも、大切な友達だと思ってた。




…………少なくともあたしは。




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