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「コクってきなよw」

『はぁああああああ!?』

ちょっと高めなスターボックスで、しかも道路沿いのテラスの席で、ガタンッって席をたって大声を出したゆらは注目の的だった。


恥ずかしくなって俯いたゆらは、スポーツ少年が好奇の目で見ていたことなんて気付かなかった。気づくはずなんてなかった。


「だって、二度と会うことなんてないでしょー?」

『まぁでも、少なくとも、此処等の学校の運動部だよね!』

「まぁ、そうだけど…」

『じゃあ、次に見かけたりすることがあったら、運命ってことで告白してやるわよっ♪絶対会わないと思うけど…』

「期待してるw」


もう一度そのスポーツ少年を目に焼き付けておこうと思い、顔を上げたゆらは

『ごめん、ちょっと待っててっ!』

って言って、荷物をおいて走り出した。






『……ねぇっ!まって!』



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