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まだ小2だった悠羅は
その日飛び込んできたいきなりすぎる小6姉の告白をあまり重く受け止めず、軽く流してた。
“えっ!?おねえちゃん、お受験するの??”
“うん。友達がするからってお母さんに頼んでみたら、いいよだって!!”
“そうなんだ……悠羅はそんなことしないけどね!!”
“なんで??”
“だって悠羅、お勉強嫌い!!”
この時はそう思ってた。受験なんてって思ってた。
優梨姉の志望校は偏差値が40ちょっとの学校で、敷地が広くて校舎が綺麗な女子校だった。
でも、他の受験生より遅い小6から受験勉強をし始めたのに、逆に燃えたらしくて、めちゃくちゃ賢くなった。
そして受験が終わり、優梨姉が行くことになったのは、超難関と言われる偏差値65の女子校だった。
“なんで??”
“何が?”
“何で最初にいってた学校と違うの??”
“こっちの学校に行く友達が多いから!!”
そう言って笑った姉を見た悠羅は、友達っていいなって本気で思ってた。
あの日までは。