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「ゆっちゃーん」
『あ、華菜!!』
華菜は幼稚園からの幼なじみで、小学校は違うけど家が近いから、いつも駅からは一緒に塾に行ってる。
「宿題やった??」
『やったけど、分かんないとこあったぁ…』
「どこどこ??華菜が教えてあげましょうw」
『天才華菜さん、教えてくださいっ』
華菜カナは賢かった。
二人とも1クラス30人で8クラスある内の一番上のクラスだったけど、頑張ってもやっと10番以内にしかならない悠羅に比べ、華菜はいつもクラスで5番以内だった。
華菜の志望校は、華菜のお姉ちゃんで二個上の花ちゃんと同じ、共学校だ。
「あ、この前の模試、何判定だった!?」
『B判定だったよー』
「おっ!いいじゃん!良かったね!」
『とかいってー…、華菜はA判定だったんでしょ??』
「まあねっ♪」
『もー、12月なんだから、Bとかヤバいよねー……』
「大丈夫だって!!勝負は本番だし!」
『そーだね!!』
「じゃあまた明日ー♪」
『ばいばーい♪』
……………………
『ただいま』
「ゆっちゃんおかえり♪」
自分の部屋に行こうとしたら、止められた。