if
『なに??』
「模試の成績表は??」
『あ、Bだったよ♪』
今まで、C続きだった悠羅にとってBは最高だったから、ルンルンで言った。
のが、間違いだったらしい。
「は?B!?まだBなの??いつになったら、華菜ちゃんみたいにAだけとれるの?あなたの志望校の方が偏差値5も低いのに。しかも、もう30日きってるのよ?落ちたらどうするの?」
『…………………』
「まったく。優梨ちゃんと違って3年生から塾に行かせてあげてるのに、落ちたら今までの塾のお月謝はらってもらいますからね!!」
『…………………ハァ』
「なんであんたがため息なんか吐いてんのよ。早く勉強しなさい!!」
『はいはい。』
毎日こんな感じ。
そんなに怒られたらやる気出ないんですけど。
部屋に入ろうとしたら、優梨姉が鼻で笑ってきたから、蹴ってやった。
「いったぁあああい!!お母さん!ゆっちゃんに蹴られて痛い!」
「悠羅!!あんたでかいんだから!!優梨ちゃんに何かあったらどうするの!?」
いつもこう。
お母さんは、才色兼備な優梨姉が大好き。
それは一目瞭然だから、それに便乗して、優梨姉は悠羅を更に悪者にする。