君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
その後、二人で朝食を作って食べた。作ったと言ってもコーヒー、目玉焼き、ウインナー、トースト、コンビニで買ったサラダという簡単なメニューではあったが。


「さてと、今日は何しようか?」

朝食を食べ終え、片付けを済ますと、キッチンのテーブルに肘を着いた格好で達也は瑞希に尋ねた。

「えっと…」

(勉強したいって言ったら達也は何て言うのかな…)

瑞希はせっかく出来た時間なので、それを受験勉強に充てたいと思った。鞄の中には英語の参考書や問題集が入っている。

しかし、おそらく達也は勉強をするつもりはないだろうから、それを言い出してよいものかどうか、瑞希は迷っていた。


「普段は何やってるんだ?」

「え?」

「つまり、休みの日は何をやってるの?」

「あ、昼間はバイトだから…」
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