君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
「か、買ったんです」

「君からのプレゼント?」

「ええ、まあ」

「ふーん。これ、結構したでしょ?」

「何の事ですか?」

「ううん、何でもない。(どうせ値段なんか気にしてないんだわ)
大人っぽいけど、君の好みなのかしら?」

「というか、瑞希が着たらきっと似合うんじゃないかと…」

「で、実際はどうだったの?」

「それは、まあ…」

「可愛かった?」

「あ、はい…」

春田に顔を覗き込まれ、達也は耳まで真っ赤になってしまった。

「うふ。学園一のモテ男が、一人の女の子に落ちた瞬間ね?」

そんな風にからかわれても、図星だけに言い返す事が出来ない達也だった。
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