君に笑顔を ～地味子に恋したイケメンのお話～

放課後、達也は瑞希と一緒に体育館の裏で圭介達を待っていた。

「達也、先週の事だったら、私はもういいから…。バイトに行かないといけないし…」

「いや、そうは行かないよ。連中に謝らせないと。時間は掛からないと思うから。な？」

「うん…」

「お、来た来た」

見ると、圭介と祐子が４人の女子を後ろに従えやって来た。

達也には名前は知らないものの、どの女子も見覚えがあった。
それもそのはずで、以前によく達也を取り巻いていた女子達の一部だった。

「あれ？ ３人じゃなかったか？」

「この子は瑞希ちゃんを教室から連れ出した子で、３人の仲間なんだって。連帯責任ってところね」

やはり名前は知らないが、同じクラスの女子を指差して祐子が説明をした。