君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
「先生には本当に感謝してます」

そう言って達也がペコッとお辞儀をすると、瑞希も「ありがとうございました」と言ってお辞儀をした。

「いいのよ二人とも、気にしないで? それより、これからどうするの?」

「そんな事、決まってますよ。瑞希にはずっとここに居てもらいます。誰が何と言おうと」

達也はきっぱりと言い切った。

「私もそれがいいと思うけど、大丈夫なの?」

「はい。親父にきちんと説明して許してもらいます」

「そう? しっかりね?」

「はい」

と言ったものの、果たして父親が許してくれるかどうか、達也は不安だった。
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