君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
「しばらくは私が来てご飯作ったりしようか?」

「あ、いえ、二人で何とかしますから、大丈夫です。な?」

瑞希は達也を見て、コクッと頷いた。

「私は邪魔物って事ね?」

「ち、違いますよ。そんな意味では…」

「冗談よ。あ、瑞希ちゃん。本屋さんはこのまま辞めちゃえば?」

「は、はい…」

「私から連絡しておくわね?」

「すみません…」

「学校にはどうしようかしらね…?」

「内緒ってわけには行きませんか?」

「私も教師の端くれって事、忘れてない?」

「ですよね?」

達也がうなだれるのを見て、春田は愉快そうに微笑んだ。

「なんてね。黙ってていいんじゃない? 面倒臭いから」
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