君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
「いいんですか!?」

「“嘘も方便”って言うじゃない? 正直に報告したら、学校だって対応に困ると思うしね。ここだけの話だけど。

そうね…、瑞希ちゃんはどうせ風邪で休んでる事になってるわけだし、肺炎を併発して長引くって、私から担任に言っておくわ。

池上君は不良と喧嘩して怪我した事にすれば? ただし、自分で連絡してね?」

「はい、そうします」

「さてと、これで全部問題なしかしらね!」

「そうですね」

(親父との対決を除けばだけどな)


「私はこれからも君達の味方だから、何かあったら私に相談するのよ。いいわね?」

『はい』

「がんばってね?」

そう言って春田は帰って行った。
達也も瑞希も、春田にはどんなに感謝してもしきれないと思った。
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