ゆー君のゆーうつ。
- これが出会いですか
あれは確か入学式の日。
オレは新入生歓迎の挨拶をするために出席することになっていた。
これは毎年、前の年の年末テストで、学年1位の成績を取ったヤツが強制的にやらされる。
本来ならまだ春休み期間。
かなりめんどくさいな...と、
思いながら原稿を受け取った職員室から、入学式が行われる体育館へ向かっている所だった。
窓から見えた校庭の桜の木の下で泣いてた女の子。
ちっちゃくて、なんだか小動物みたいで。
それが吉田未来だった。