ゆー君のゆーうつ。



「……おはよ」

エプロン姿でキッチンに立つ母と、食卓で新聞に目を通している父に、朝のあいさつをして、適当に朝ごはんを済まし、身支度を整えて、カバンを持って自転車にまたがる。




「……いってきます」

本当の本当に、何も変わったことはない。

ただ、ひとつを除いては。




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