ゆー君のゆーうつ。



『ゆー君…………』

オレの名前ん呼びながら、ついにカノジョは泣き出してしまった。




『ゆー君がねっ……』

「……オレが?」

『未来みたいなバカを相手にしてるとねっ……』

「……は?」



声を詰まらせながら話すカノジョの言葉を聞き逃さないように繰り返す。



『ゆー君の評判が落ちちゃうよっ……』

「……評判?」




オレはカノジョを泣かせてばかりだ。

ていうか。

理解ができない。




普段は、頭で考えることは得意なはずなのに。

オレの評判?

カノジョはオレが気付きもしないうちにそんなことを考えてたのか……。



だから、オレの同級生の女たちから嫌味言われてオレから遠ざかったのか……?



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