Anniversary
しばらくして
ハルは

『こんな時にあれだけど
俺が好きだったのは
お前なんだよ。
いつもグラウンドから
見えるお前がいつからか気になってた』

素直にならなきゃ

「私だって
ハルがずっと好きだった
でももう今の私は
ハルに好きになって
もらう資格なんてない」

泣きながらそう言って
病室を出ようとした私に

『知ってるよ!
お前がどんな風に
この2年過ごしてきたか
みんなに何て
呼ばれてるかも
全部アヤちゃんが
教えてくれた。

でも俺の気持ちは
変わらないから
俺の方こそ
お前に好きになって
もらえる状態じゃ
ないけどな(笑)』

ハルの言葉と笑顔に
余計涙が止まらない。

この日から私は
何があっても
ハルと居ようと決めた。
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