☆原田家の恋愛事情☆
チラッと冬夜を見ても彼は何も反応しない。

「冬夜ぁー、美羽ちゃん寂しそうだぞ?」

夏樹さんが冬夜に話しかける。

「何、寂しいの?」

冬夜がこっちを向いた事でばっちり目が合う。

あたしの心臓はもう崩壊寸前。

必死で首を横に振る。

「そっ」

まるで興味無いように鍋を食べ始める。

隣から夏樹さんのため息が聞こえた。


「美羽ちゃん、何が食べたい?」

「え…いいですよ!!」

夏樹さんがあたしの皿を持って聞いてくる。

「遠慮いらないから、ね?」

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