FLOWER PRINCESS


「ねぇ、カイン。嘘だと言ってよ!」

カインの腕をゆするが、カインはミラから目を逸らすだけだった。

「この時をずっと待ってたの。

オリヴァン王国を滅ぼすための時をね。」

「カイラ、本当に、何を言ってるの?

冗談やめてよ…。」

「冗談なんかじゃないわっ!

ミラ、あなたは知らないと思うけど、

私はポート王国の王女なのよっ!!

あななたちのせいで、

私はポート王国から逃げ出したの。

今は偽りの王がいるだけよ!!」

信じられないような真実をミラの頭を過ぎる。
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