FLOWER PRINCESS


いつもの笑顔で、冗談だよと、ただ言ってほしかった。

「それも全部演技よ。

私の母が意図的に近づいただけよ。

ミラ、あんたなんか友だちとは1度も思ったことがないわ。

長い間、お友だちごっこをしてくれてよかったわ。

ありがとう。

きっとあなたをさらえば、ジゼルは来る。

ジゼルを殺せば、ポートが世界を征服できるわ。

そのために、あなたをわざわざつれてきたのよ。」

カイラは、近くの兵士に何かを言って、

「ミラ、さようなら。」

そうミラに言い残して入り口を後にしていった。


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