FLOWER PRINCESS


「そんなの…そんなの嘘よ。」

呟くミラの腕をとる兵士。

「カイン、嘘だと言って!

お願いだから…。」

「ミラ、しょうがないんだ。」

カインはそう悲しそうな表情をして言った。

ミラはそのまま、兵士につれていかれた。

「ここに入ってろ。

脱走でもしようとしたらお前の首は飛ぶ。」

そういい残して消えていった。

つれてこられたのは暗い地下牢。

唯一、ひとつだけランプがついている。

床に座り込むミラ。

あまりにも早い展開で、

頭がついていけていない。

しっかりと、冷静に考えていくミラ。

考えていく度に、涙が出てくる。

ずっと、親友だと思ってた。

カイラ、どうして…。
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