FLOWER PRINCESS


「大変かもしれないけど、

この手紙を持って西の国、

イストレラ王国に行って!

ミラをきっと庇ってくれる。

早くしなきゃ、ミラもジゼルも殺されてしまう。」

「カイン…

そんなことしたらっ…。」

それに、なんで私を助けるの?

私はあなたたちの敵でしょう?

そう言おうとした瞬間に

「ミラ、そんなこと言ってる場合じゃない。

それに僕は大丈夫だから。

早く逃げてっ…。

カイラにバレたらもう二度と外には出られなくなる。」

カインはそう言って牢屋のドアを鍵で開けた。
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