FLOWER PRINCESS


レンガでできた博物館、白い壁でできた上品で花のアーチが可愛らしい博物館、爵位持ちの人が住むような家でできた博物館。

「これがいいです。」

ミラが選んだのは2枚目の絵、白い壁でできた博物館だった。

「わかった。じゃあこれにしよう。」

「えっ…そんな…私だけで決めていいのですか?」

「ミラ、キミは指揮官。ミラには決める権利があるんだよ?ほらミラ、こことここにサインして?」

王子が渡した2枚の紙に、

スラスラとサインをする。

「はい。じゃあ終わり。このサインは花畑に関しての指揮官がしなければいけない紙だったからサインさせてもらった。」

1枚を指差し言う王子。

「で、もう一つは婚姻届ね。」
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