FLOWER PRINCESS


きっと、それを断ったとしてもしつこく王子は付きまとうにすぎない。

そう思ったミラは承諾した。

「絶対に惚れないもの。半年後が楽しみだわ。」

「いいや。きっとミラは俺に惚れるから。では半年間、よろしくな?」

その言葉と同時に王子がミラにキスをした。

「っ!?!?」

思いっきり突き放すミラ。

私の…ファーストキスがぁ…。

「こんなもんですむと思うなよ?仮にも夫婦だしね?こういうのもしとかないとな?」

''仮にも''というところを強調させて、言ってくる王子。

「あっ、それと…俺のことは名前で呼んでね?周りから不安がられちゃまずいでしょ?」

「はい…。」

若干、怒りを込めて頷くミラ。

「あと、敬語は無しだからね?わかった?」

「……うん。」

頷くミラ。
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