FLOWER PRINCESS
「ミラ様っ!もう、ビックリしたのですよ?いきなりお城の人の馬車が来て…。」
「ごめんねルナ。それとね…話さなければならないことがあるわ…。」
ミラの元気のなさに感じ取るルナ。
「私でよければお話ください。」
1回、深呼吸をして話し始める。
「私、ジゼル王子と結婚することになったの。
だから、ルナ、いきなりで悪いのだけれど、
荷造りをして、今日中にでも城に暮らし始めるわ。」
目線を落とし、言うミラ。
「ミラ様…。わかりました。では、昼食を食べ終わり次第準備を始めましょう?」
優しく微笑むルナ。