FLOWER PRINCESS


「ミラ様、これはどうするのですか?」

ルナが持ってきたのは母の形見のネックレス。

「あぁルナ、ありがとう。忘れるところだったわ。」

ルナから受け取り首につける。

「城に行っても一人ではないわ。ルナと…母がいるから。それに城に咲いているあのバラも…。」

「ミラ様…。」

「さっ、もこれで大丈夫ね?ルナも荷造りをしましょう?」

「そんな!私は自分でできます。ミラ様に手伝っていただくなんて!」

「ううん。いつも私ばかり助けてもらっても困るわ。たまにはやらせて?」

「……わかりました。」

ミラは、自分の荷物を持とうとしたがルナが予め呼んでいたのだろう、

男性が入ってきてミラの荷物を持っていった。

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