FLOWER PRINCESS
噴水の前にたどり着くミラ。
「こんばんは。寂しくてきてしまったわ。」
ミラはしゃがんでバラに話しかける。
『タオルケットを持っているということはここで寝るのですか?』
ミラにしか聞こえないバラの声。
「えぇ。お邪魔かしら?」
『いいえ。とても嬉しいです。この子も喜んでます。』
「ありがとう。デザートを食べ忘れたのが心残りだけど、もう寝るわ。」
『お休みなさいミラ様。』
「おやすみなさい。」
ミラはそっと目を閉じた。
寂しさを傍らに、
愛する花と共に。