FLOWER PRINCESS
その頃のミラはというと…
「あぁ…こんなに服を着たのに寒いわ。」
ブルブルと身体を震わせて起き上がるミラ。
『ミラ様、風邪をひかないためにもお戻りした方がよろしいのでは?』
「そうよね。でも、あの部屋に戻りたくないわ。」
しゅんと俯くミラ。
『でしたら、執事の部屋に泊まればいいのでは?ミラ様の執事です。きっと泊まらせてくれると思います。』
「そう?ならいいんだけどね…。
とりあえずルナの部屋に行ってみるわ。
短い時間だったけれどあなたたちの傍にいたら少し寂しさがなくなったわ。
どうもありがとう。」
微笑むミラ。
その頭上にはたくさんの星が瞬いている。