踊れ その果てで
次の日──
「今度はなんだ。真仁(まひと)」
戒は再び青年に呼び出された。
「面白いショーに参加してみない?」
やや怒りを帯びたその瞳を嬉しそうに見つめ、真仁は応える。
「ショー?」
怪訝な表情を浮かべて真仁を見下ろした。
「どっかの組織がさ、兄弟同士の殺し合いを計画してるみたいなんだ」
「ハンターのか」
「それで、そのイレギュラーも欲しいんだってさ」
「断る」
即答した戒に驚く事もなく、解っていた回答に目を細めた。