踊れ その果てで
「弾薬(カートリッジ)はホローポイントを使ってね」

「! なんだと?」

 青年を睨み付けた。

「最近は使ってないだろ? 派手にやってもらわなくちゃ困るんだよ」

「……」

 何も言わない戒に、真仁はニヤリと口角を上げる。

「ホローポイントは戦争に使っちゃいけないカートリッジだけど、これは戦争じゃない。それに──」

 戦争はそれよりも酷い武器を使うのに、ホローポイントは使用禁止だなんておかしな話だよね……真仁は悪魔のような微笑みで言い放った。

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