踊れ その果てで
「他にも何人か特殊部隊に所属していたハンターはいるけど、戒ほどの腕は無い」

 まさに、天性のものだね。

 青年は目を細めてささやくように発した。

「派手な殺し方はしないけど、生物の最後の断末魔を彼は映し出すんだ」

「コアなマニア向けって訳か」

「そういうコト」

 あの動きは他のハンターには見られない。

「お得意さんたちからは、ジャッカルとか黒豹とか。『ニンジャ』って呼ばれてるみたい」

「ニンジャ?」

 直貴は眉間にしわを寄せる。

「外国人のお客もいるんだ」

「ああ……」

 なるほど、と感心する。
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