踊れ その果てで
「でも、彼のタバコ吸う姿はカッコイイと思うよ」

 クールで渋いと応える青年に、直貴は眉間にしわを寄せた。

「お前、奴に惚れてるのか?」

「ボクにはそんな趣味無いよ」

 でもまあ……と付け加えた。

「彼なら、抱いてみたいかも」

「!?」

 青年の言葉にギョッとしながらも、自分の想像とは逆の言葉が返ってきたことにも驚いた。
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