踊れ その果てで
「何?」

「いや……なんでもない」

「ボクを変態にしないでくれよ」

「解ってるよ」

 男が部屋を去ったあと、真仁は戒の映像を見つめてニヤリとした。

「明日が楽しみだね」

 仕事の終った戒を確認し、彼のヘッドセットにつながる通信ボタンに指を当てる。


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