踊れ その果てで
*ショーの開始
次の日、戒(カイ)は例のショーのためモニタールームを訪れた。
「やあ、格好良くなったじゃない」
真仁(まひと)は、無精ひげの無いさっぱりした戒の姿に口角を吊り上げる。
「言ってろ」
「鉢合わせしたら無条件で戦闘開始ね。クローンがそこにいたら殺してもいいから」
「そうか」
「今回のターゲットじゃないから、クローン1匹につき0.5ポイントだけどね」
真仁の言葉を聞きながら、戒は武器を確認していく。