踊れ その果てで
「がふっ!?」

 銃弾は男の頭部に命中し、派手に血しぶきを上げてつっぷす。

 転がった死体を一瞥して再び歩き出す。

 気配を探りつつリボルバーを握りしめ、少しずつ足を進めた。

 相手はクローンではない、対抗し抵抗する武器を持ったハンターだ。

 戒はそう言い聞かせ、無駄の無い動きで確実にその足を前に踏み出した。



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