正体を隠したお姫様
・・・ここ・・・保健室じゃねえか。


ドアを開ける。


あれ・・・。


なんかすげえかわいい女の子がいるんですけど。


かみおろしてて、二重で・・・。


で、あのメガネ女はどこに行ったんだ?


俺はその女に問いかけた。


「なあ、お前。メガネかけて三つ編みの女知らねえか?」


そのハッとこちらを振り返る。


「・・・・・私のことですか?」


・・・・いやいや。


あのメガネ女と全然ちがってかわいいじゃねえか(笑)


何言ってんだ、コイツ。


俺は否定した。


「いやいや、お前はちがうじゃねえか。俺が言ってんのは・・・」


言いかけたとき。


いきなりその女が・・


「私です!これでわかるでしょう」


そういいながら、三つ編みをしてめがねをかけた。


・・・?!


俺は驚いた。


そいつが、メガネ女だったんだ。


「お前だったのか、ってかひじ大丈夫なわけ?」


その女は顔を赤くした。


そして一言。


「心配してくれてありがとう。私は大丈夫です。」


俺はドキッとした。
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